columnコラム

膣の老化のカスケード

2019.12.19

膣の老化の原因は慢性炎症

まずは、先日、日本抗加齢外科学会の講習でも発表させていただいた
“膣の老化のカスケード”

 女性ホルモンの減少
⇒膣内のヒアルロン酸が自分で作れなくなる
⇒乾燥や保湿力の低下(潤いがなくなる)
⇒免疫力の低下
⇒膣内細菌(膣内は常在菌がウヨウヨ)などが常時継続感染するようになる
⇒慢性炎症
⇒好中球などの炎症性細胞の遊走
⇒好中球エラスターゼの放出
⇒コラーゲン・エラスチンやヒアルロン酸構造の破壊がおこる
⇒たるみと弾力の低下
 また、膣壁の萎縮・硬化、神経過敏による性交痛、易出血性

 いわゆる膣の老化の終着点、萎縮性膣炎と言われる状態になっていきます。

 膣内は感覚が鈍いところもありますし、体内に入り込んでいる組織ですので自分の目で直接確認することは困難です。
なので、症状が出るまではよく見逃されてしまいがちです…..もしくは、なかなか他人に相談できづらく、我慢されている方も多い部分です。

 でも、この膣の老化のカスケード…..決して他人事ではない、誰にでも起こっていることなのです。
 

 なかなか症状を自覚しづらい方もいらっしゃいますが、もし症状が出始めてしまうと、結構つらい思いをされている方々が多くいらっしゃいます。

「膣内がカッカカッカして燃えるように熱い、寝れない。」
「大切な方とのセックスが痛くて我慢できない。」
「性交渉時に出血があり、パートナーもびっくりさせてしまった。」
「膣口が萎縮してしまい(小指も入らないくらい小さく縮んでしまうこともあります)挿入することすらできない。」
「そっと触れられるだけでも痛い、神経過敏。」
「濡れない。」
「膣壁が固く、感度も悪い。」などなど…..あげるときりがありません。

 産婦人科の外来を受診しても、お医者さんの「何とかしてあげたい」という思いとは裏腹に、保険診療の範囲ではどうしても難しい部分も出てきます。

 私も産婦人科の外来を担当していた時期がありました。

 はっきり言って、また詳しく後述するつもりですが、日本の産婦人科は、客観的データ上も、患者様方に対する先生方の思いの強さも技術もダントツの世界一です(これは本当に本当)。

 でも、それでも、保険診療の範囲というくくりの中での限られた治療では、上手くいく患者様と、どうしても保険診療では治してあげられない患者様と…..いらっしゃったことは確かです。

 そういったジレンマを払拭するべく、GINZA AYUMi CLINICを開院いたしました。

 世界一の日本の産婦人科、その卓越した女性を診る技術と、日本の職人技を踏襲したといっても過言ではない繊細な日本の美容外科の全技術と知識を持って、全ての女性の悩みの改善に貢献し、患者様の自信を取り戻し、一度しかない人生を最高のものにするべく、輝く人生をサポートさせていただければ幸いです。

患者様をはじめ、多くの関係者様…..
どうか今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

                                         増田あゆみ 拝

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