副皮切除術・陰核包莑切除術
副皮とは
副皮(ふくひ)とは、小陰唇と大陰唇の間に見られる余分な皮膚のことです。副皮の形状や大きさには個人差があり、全くない方や片方のみに見られる方もいます。
副皮には汚れがたまりやすく、においやかゆみの原因になることがあります。とくに厚みや長さがある場合、ムレやかぶれを引き起こしやすく、衛生管理が難しくなることもあります。また、大きさや左右差を気にされる方も少なくありません。
副皮除去がおすすめの方
- 小陰唇や陰核周囲の皮膚が厚く、ムレやかぶれを起こしやすい方
- 下着とこすれて痛みや違和感を感じる方
- デリケートゾーンのにおいが気になる方
- 外陰部のバランスを整えたい方
副皮除去のメリット
衛生面の向上
副皮が発達していると、汗や皮脂がたまりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になります。これにより、ムレやかぶれ、においの原因となり、炎症や感染症のリスクが高まります。
副皮を除去することで通気性が向上し、清潔を維持しやすくなります。また、汚れがたまりにくくなるため、感染症の予防にもつながります。
快適性の向上
副皮が多いと、下着との摩擦が起こりやすく、歩行時や運動時に痛みや違和感を感じることがあります。また、排尿時に尿が飛び散りやすくなることもあります。
本施術により摩擦やムレが軽減され、より快適に日常生活が送れるようになります。とくに、長時間の立ち仕事やスポーツをされる方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
見た目の改善
副皮の形状や大きさには個人差があり、非対称や厚みがある場合、見た目に違和感を覚えることがあります。これがコンプレックスの要因となることもあります。
副皮除去術では、外陰部全体のバランスを考慮し、自然な仕上がりを追求します。患者様一人ひとりの希望に合わせたデザインに整えることが可能であり、見た目の改善が自信につながります。
副皮除去のデメリット・リスク・副作用
腫れ・内出血
術後は一時的に腫れや内出血が生じることがあります。通常、腫れは数日から1週間程度で引き、内出血も自然に消失します。適切な術後ケアを行うことで、回復を促進できます。
痛み・違和感
術後は軽度の痛みや違和感が生じることがありますが、処方された鎮痛薬でコントロール可能です。とくに歩行時や排尿時に違和感を覚えることがありますが、通常は数日から1週間程度で軽減します。
赤みや硬さ
術後の傷跡は、赤みを帯びたり、一時的に硬くなることがありますが、時間の経過とともに目立ちにくくなり、柔らかさも戻ります。ただし、完全に落ち着くまでには数ヶ月かかることがあるため、根気よく経過を見守ることが大切です。
適切なアフターケアを行うことで、より早い回復が期待できます。
左右差
副皮除去術では左右のバランスを考慮して施術を行いますが、もともとの形状や傷の治癒過程の個人差により、わずかな左右差が生じることがあります。術後の腫れにより一時的に左右差が目立つこともありますが、腫れが引くと自然に馴染んでいきます。
仕上がりが気になる場合は、医師に相談のうえ再調整を検討できます。
感染
術後、感染が起こることがあります。適切な術後ケアを行い、清潔を保つことで感染リスクを軽減できます。赤みや腫れが強くなったり、膿が見られる場合は、速やかにご連絡ください。
副皮除去のダウンタイム
術後1~3日目
軽い腫れや痛みが出ることがありますが、通常は数日で治まります。また、少量の出血が見られる場合がありますが、清潔を保つことで問題なく回復します。シャワーは翌日から可能ですが、患部を強くこすらないで清潔なタオルで軽く拭き取りましょう。激しい運動や長時間の入浴は控えてください。
術後4~7日目
腫れや違和感が徐々に落ち着いてきます。まだデリケートな時期なので、摩擦や圧迫を避け、締め付けの少ない柔らかい下着を着用しましょう。
術後2週間目以降
多くの方が普段の生活に戻れる時期です。痛みや違和感はほぼなくなりますが、完全に治癒するまでには1ヶ月程度かかることがあります。性行為やタンポンの使用は、術後2〜4週間は避けるようにしてください。
陰核(クリトリス)包茎とは
陰核(クリトリス)包茎とは、陰核が包皮によって常に覆われている状態を指します。通常、陰核は包皮によって覆われていますが、その程度によっては治療が必要になることがあります。
陰核(クリトリス)包茎の種類
- 仮性包茎:陰核を覆う包皮を容易に露出できる状態
- 真性包茎:包皮が陰核に密着し、露出が困難な状態
- 癒着包茎:包皮と陰核が癒着している状態
陰核(クリトリス)包茎の症状
陰核包茎があると、次のような症状がみられることがあります。
- 性交時の違和感や痛み
- 感度の低下
- 包皮と陰核の間に恥垢がたまり、不衛生になりやすい
- デリケートゾーンのにおいが気になる
- 感染症のリスクが高まる
陰核(クリトリス)包茎切除がおすすめの方
- 性交時に刺激が伝わりにくく、感度に悩んでいる方
- 恥垢がたまりやすく、においや炎症、かゆみが気になる方
- 包皮の締め付けによる痛みを感じる方
陰核(クリトリス)包茎切除のメリット
衛生面が改善される
陰核包茎では、包皮の内部に恥垢や皮脂がたまりやすく、不衛生になりがちです。そのため、細菌が繁殖しやすく、かゆみや炎症、においの原因となることがあります。
包茎切除を行うことで、陰核が適度に露出し、通気性が向上します。これにより、清潔を保ちやすくなり、感染症や慢性的な炎症リスクの軽減が期待できます。
感度が向上する
陰核が過度に包皮で覆われていると、外部からの刺激が伝わりにくくなり、感度が低下することがあります。包茎切除により適度な露出を確保することで、神経への刺激がスムーズに伝わるようになります。
ただし、包皮を過度に除去すると、逆に刺激に敏感になりすぎる場合もあるため、適切なバランスで施術を行うことが重要です。
見た目が整う
陰核が過剰な包皮で覆われていると、しわやたるみが目立ち、見た目に違和感を覚える方もいます。
包茎切除は余分な皮膚を除去し、外陰部全体のバランスを考慮した自然な仕上がりを目指します。見た目が整うことで、デリケートゾーンに対する不安やコンプレックスが解消される可能性もあります。
陰核(クリトリス)包茎切除のデメリット・リスク・副作用
一時的に敏感になりすぎる 可能性がある
感度が向上するケースが多い一方で、刺激に敏感になりすぎたり、逆に変化を感じにくい場合もあります。術後の感覚の変化には個人差があり、時間とともに落ち着くことが一般的です。
一時的な腫れや内出血
術後は軽度の腫れや内出血が生じることがありますが、通常は1週間〜2週間で自然に軽減します。適切なアフターケアを行うことで回復が早まりますが、まれに長引くことがあるため、医師の指示に従うことが重要です。
仕上がりには個人差がある
術後の見た目や回復スピードには個人差があります。皮膚の厚さや回復力によって仕上がりが異なり、最終的に安定するまでに1ヶ月〜3ヶ月かかることもあります。事前のカウンセリングで医師と十分に相談することが大切です。
陰核(クリトリス)包茎切除のダウンタイム
術後1~3日目
術直後から数日間は、軽度の腫れや内出血が出ることがありますが、通常は時間とともに改善します。痛みは強くないことが多いですが、必要に応じて処方された痛み止めを使用することでコントロール可能です。
シャワーは翌日から可能ですが、患部を強くこすらないよう注意してください。下着との摩擦を避けるため、締め付けの少ない柔らかい下着を着用すると快適です。
術後4~7日目
腫れが徐々に引いてきますが、違和感が残ることがあります。傷口が安定しはじめ、かさぶたができることもありますが、無理に剝がさないようにしてください。長時間の歩行や運動は避け、患部への負担を軽減することが大切です。
術後2週間目以降
大部分の腫れや違和感が軽減し、通常の生活に戻れる時期です。縫合に使用する糸は溶ける糸のため、抜糸の必要はありません。性行為やタンポンの使用は術後2〜4週間1ヶ月程度は控える必要があります。
術後1~3ヶ月目
傷跡の赤みが徐々に薄くなり、目立たなくなります。皮膚の状態が落ち着き、より自然な仕上がりになります。
施術の流れ
1
ドクター診察、カウンセリング
施術前には、経験豊富な医師が入念にカウンセリングを行います。患者様それぞれのお悩み・症状をしっかりと確認し、最良の治療内容を決定します。
2
血液検査
治療が確定したら、施術前に血液検査を行い、健康状態をチェックします。通常、検査結果の提示まで数日程度かかりますので、結果を確認後に施術日を調整します。
※症状や施術内容、ご希望によっては、診察当日に施術を行うケースもあります。
3
撮影
施術の経過を確認するための撮影を行います。医師、または女性スタッフが行いますのでご安心ください。
4
消毒・麻酔
施術当日、体調を確認し、問題がなければ施術衣に着替えていただき、治療を開始します。不安や緊張を強く感じられる場合は、「リラックス麻酔(局所麻酔、静脈麻酔)」、笑気麻酔、麻酔クリームなどを患者様のご要望に合わせて使用することも可能です。
5
施術
麻酔の効果を確認した後、施術を開始します。所要時間は約1時間程度です。
6
終了
施術後は、リカバリールームで麻酔が覚めるまで安静にしていただきます。お帰りまで看護師が付き添い、術後の注意事項を説明します。
※施術後数日間は、微量の出血がみられることがありますので、ナプキンやガーゼを使用してください。
料金
副皮切除術 | 165,000円(税込) |
副皮切除術(片側のみ) | 110,000円(税込) |
陰核包茎切除術 | 165,000円(税込) |
※別途、麻酔代・血液検査代がかかります。(費用はこちら)
※基本的には当日手術は行っておりません。当日の手術希望される場合はクリニックにご連絡ください。